きじとらです。ごきげんよう。
本業が少し忙しく、なかなか記事を書く暇がありませんでした。決してサボってたわけじゃないですよ。
さて、今回は少し前にセールでワンコインで売っていたので思わず買ってしまった『デモンゲイズ』について書いてみようと思います。
一応、ある程度前提知識がある人向けの内容です。
デモンゲイズとは
エクスペリエンス開発、角川ゲームス発売のダンジョンRPGです。主人公は特殊な能力を持った「デモンゲイザー」として、各地に存在する「デモン」と呼ばれる存在を封印し、かつ使役しながら冒険を進めていく…といった感じの内容です。
このゲームの特徴として、先ほど挙げたデモン(ゲームの扱い的には中ボス)を封印することでそのデモンを仲間として使役できることや、「ハンティングサークル」と呼ばれるハクスラ・トレハンに特化したシステムが存在します。
あと、全体的にストーリーがラブコメチックです。ライトユーザーには受け入れやすい反面、苦手な人は苦手な感じかも。
雑感
これまでチームラゲーはいくつかプレイしてきましたが、今作はそれらとはだいぶ毛色が異なります。魔法が回数制ではなくポイント消費制だったり、全ての装備が現物ドロップするようになってたり、装備の強化システムが簡略化されてたり。そのへんはカジュアル層を意識してるのでしょうけども、個人的には受け入れやすかったです。ただ、各クラスの特性だったりスキルだったりを見ると、ああやっぱりこれはチームラゲーなんだなって実感します。
システム面で言うと、ハンティングサークルは大当たりでした。専用のアイテムを消費するとはいえ、狙ったカテゴリの装備やアイテムを手に入れつつレベル上げもこなせるというこのシステムはハクスラにぴったりだなと思います。自動的に指定箇所まで移動できるオートパイロットの機能も相まって、気付けば新しいアイテムを求めてハンティングサークルを巡回することに夢中になっているという恐ろしいシステムです。
装備の強化システムが簡略化されていたのも個人的には○でした。これまでのチームラゲーの「装備のランクに合わせた素材を組み合わせて装備を強化する」というシステムも嫌いではないですが、素材の管理だったり素材のランクの上げ下げだったりが多少面倒だなと感じていました。その点、今作の「同カテゴリのアイテムを分解してポイント化し、そのポイントを消費して装備を強化する」というシステムはわかりやすいですし、何より楽ちんだなと。家賃の概念もあるので、どのアイテムを売ってどのアイテムを強化用に溶かすか、という選択を迫られるちょっとした経営要素もアリだったなと思います。まあ、後半になればなるほど所持金は余りますが…。
神器はほとんど使ってなかったので何とも言えませんが、別に使わなくても問題なく進めるバランスになってます。きちんと使えばパーティ編成のバリエーションが広がるとは思うのですが、何分神器のジェムが貴重品というのがネックでなかなか使えませんでした。あ、私はエリクサーとか力の種みたいなアイテムはほとんど使えずに最後まで進めちゃうタイプの人間です。
戦闘面も従来作と比べてだいぶ難易度が下がっており、適度なレベル上げを心がけたプレイスタイルで、ハマったのは最初のデモン戦(コメットじゃないよ)とイーシルミラージュ戦、あとラスボス戦ぐらいでした。あ、ちなみに残念ながらまだラスボスは倒してません。
デモンについては、上手く使えば強力な反面、下手をするとこちらに牙を向いてくるというのはなかなか面白かったです。パーティ編成に合わせてどのデモンを選択するか…というのをやらせたかったのかなーとは思いますが、序盤に手に入るデモンが終盤まで有効なこと、後半で手に入るデモンの初期レベルが低いため、わざわざ育ててまで使おうという気になれなかったのはちょっと残念でした。横着してるとか言うな。
ちなみに、消費するゲージに比べて性能がぶっ飛んでるデモンスキルがちょいちょいあります。とりあえず開幕でヒールシャワー撃っとけば通常難易度の戦闘で負ける要素はほぼありません。その分、ヒーラー(いわゆる僧侶)が蘇生魔法を覚えなかったり、蘇生アイテムが貴重だったりという調整は入っていますが。デモンをしっかり選択・使用した上での難易度調整なのでしょう。
そのほかでは、リピート戦闘がだいぶ便利でした。細かいところまでは手が届きませんが、前述のハンティングサークルとの相性もバツグンでした。その分、一戦闘ごとの重みが減っているのはDRPGプレイヤーにとっては賛否両論というところでしょうか。
ストーリーについては、世界観はだいぶファンタジーしてますし、登場キャラは良くも悪くもラノベっぽい感じで、これまたカジュアル層は受け入れやすかったんじゃないかなと思います。ただ、ラブコメベースのストーリーに対しては人それぞれかなと思いました。いや、直前に似た系列の『ダンジョントラベラーズ2』をプレイしていたので耐性はついてましたが。
個人的には、主人公とフランの劇中でのやり取りでうーんとなり、最終的に二人が一線を越えた(と思われる)描写でさすがにお腹いっぱいだなあ、とは思いました。ダントラ2もそうでしたが、好き好んでDRPGをプレイする層とこういったラブコメ要素はあまりマッチングしないんじゃないかなと思っています。まあ、あくまで個人の感想ではありますが。
あ、プロメスはかわいいと思います。
総評すると、全体的によくまとまっており飽きずにプレイできた良作だったと思います。あまりDRPGを遊ばない人にもぜひ勧めたい出来です。
これがワンコインで買えたなんて、ソニーのおかげなのか角川ゲームスのおかげなのかエクスペリエンスのおかげなのかわかりませんが、とにかく足を向けては寝られませんね。
最後に。
そこら中に置かれているゲイザーメモを見る限り、このゲームのプレイヤーの大半が変態なのは間違いありません。
攻略情報とか
せっかくなので攻略Tips的なものをつらつらと書いてみます。今さら感すごいですね。
序盤のパーティ編成について
とりあえず2人目は前衛職、3人目はヒーラー、4人目以降は好みに合わせて、って感じでいいのかなと思います。部屋を借りるのにも金がかかりますし、パーティの人数が増えればそれだけ家賃も上がっていきますが、基本ハンティングサークルを使用してきちんと金策しておけば所持金が足りなくなるということはほぼありません。ので、なるべく早めに5人パーティにするのをオススメします。
なお、私はパラディン / ヒーラー / ウィザード / ファイターという順でキャラクターを作成し、いわゆる王道パーティで進めていましたが、ウィザードが戦力になるのは中盤以降で、しかも魔法を使用できない水中ダンジョンもあることを考えると、序盤はウィザードは必要ないかもしれません。代わりに単発火力に優れるレンジャーか、雑魚敵の殲滅に向くサムライを入れておいたほうが良いかと。最終的にウィザードの補助魔法が必須になってくるので育成は必要ですが、だいぶ後半でも間に合うでしょう。
それはそれとして、エルフ♀×ウィザードのアバターは全アバターの中で一番かわいいと思います。
最初のデモン戦について
最初のデモン戦はマルスかクロノスのどちらかになりますが、指標としてはできればパーティ人数が4人以上になってから挑んだほうが安心です。参考までに申し上げておくと、初見でマルスに挑んだ際は3人パーティでボコボコにされました。
序盤はヒーラーの回復魔法もあまりあてにならないので、雑魚戦のドロップなりそのへんで拾える食材(回復アイテム)に頼ったほうがよいでしょう。なお、後半になればなるほどヒーラーのMPが超回復するようになるので、そうなったら食材アイテムはほぼカバンを圧迫する要素にしか成り得ません。売るなり捨てるなりしましょう。
ハンティングサークルの周り方について
最新のダンジョンか一つ前のダンジョンで巡回するのが基本かと思います。ジェムは消費アイテムですが、道具屋でたんまり売ってるので在庫に困ることはないかと。特に無銘のジェムは在庫無限かつ最も安く、装備のカテゴリは指定できないものの他のジェムよりも高品質なアイテム(+値が高いもの)が出る確率が高いそうなので、無銘のジェムを買い込んでハンティングサークルを巡回する、というのがゲームを通しての稼ぎかつレベル上げ方法かつ金策になるかと思います。
ハンティングサークルを回っていると装備品がジャンジャン手に入りますが、序盤では使わないものはどんどん売ってしまっていいかと思います。ただ、+値が高いアイテムは溶かした際のエーテル量も多くなるので、それらは強化用に溶かした方がいいかもしれません。ある程度金に困らなくなってきたら、比重を「溶かす>売る」にして装備品の強化を図りましょう。
なお、デモンはダンジョン内に存在する全サークルのうち、半分程度が制圧されると出現するようです(ある程度ランダム性あり?)。全サークル数と制圧済みのサークル数は気にかけておき、制圧済みのサークルが全サークルの半数を超えそうになったら、いつデモンが出現してもいいように備えておくとよいでしょう。制圧済みのサークルではセーブもできるので忘れずに。
装備品の強化について
前衛の装備品から強化するのがベターです。その際、「武器>防具」の順で強化するとよいでしょう。また、ほぼ同じ性能でも装備のランクが高いほうが強化時に増幅されるパラメータ値が高いようなので、何を装備するのかに迷ったらランクを指標にするとよいのではないかと。前衛の装備品が常に全て+10の状態であれば、かなり安定して冒険を進めることができます。
また、ユニークアイテムは+30まで強化できますが、ランクの低いユニークアイテムを+30まで強化しても上のランクの通常アイテムを+10にしたほうがマシということも多々あります。さらに、ランダムではありますがハンティングサークルで11以上の+値が付いた通常アイテムを拾うこともある※ので、ユニークアイテムを+10以上強化するのであればせめてBランク以上のアイテムにしたほうが無難でしょう。
※最大で現在の主人公のレベル値までの+値が付いたアイテムが拾える、とのこと。
神器のジェムについて
神器のジェムはゲームを通して手に入る数が有限であり、なるべく増量もしくは激増のジェムと組み合わせて使いたいところです。とはいえ、先にも書いたように神器は使わなくても十分クリアできる難易度にはなっているので、そこはお好みで。
イーシルミラージュ戦について
ラスボス前の最後の中ボスにして作中屈指の強敵、イーシルミラージュ。私も10回ほど挑んでやっと勝てました。
結論から言うと、「陣形は最初から反転させておけ」「とにかくバフを積んで打ち消されないようにしておけ」の2点に気を付けておけば意外とあっさり倒せます。
前者に関してですが、イーシルミラージュは頻繁に陣形を乱してきます。その度に主人公のホイッスルを使用するのは無駄なので、最初から前衛と後衛を反転させた陣形で戦闘に入ったほうが確実に楽です。逆転の発想というやつですね。運が悪いと陣形を乱される前に前衛に置いた後衛職があっけなく乙ることもありますが、それでも正攻法で挑むよりはよっぽどマシです。
後者に関しては、とにかく戦闘前にかけられるだけの常駐型魔法をかけておき、戦闘に入ったらクロノスを呼んで壁にしておき、その間にマルチヒットやマルチアボイドなどの補助魔法を使いまくって相手が何もできないレベルまでバフを積めれば、それだけで勝利の道が近付きます。一応、イーシルミラージュは補助魔法を打ち消す行動をしてくるので、常にフォースガードもしくは天使の鏡の効果を切らさないように注意しておきましょう。
まとめ
まだ全クリもしていないのに大層な記事を書いてしまいましたが、この作品はDRPG好きなら是非プレイしてもらいたい逸品です。ストーリーや世界観は好き嫌いがあるにせよ、システム面はとても丁寧な作りだと感じました。
もうすぐ続編の『デモンゲイズ2』も発売されますが、既に購入は決めているのでまたプレイ日記とか雑感を記事として上げられればなあ、と思っています。
(きじとら)
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