唐突ですが、私たち二人が所有しているSteamのゲームを、それぞれがレビューする連載を立ち上げました。
名付けて「プロSteamerへの道」!
目指せ100本斬り!
ということで、第1回はSFの世界観とローグライクなシステムが融合した作品、「Bionic Dues」をレビューしようと思います。
Bionic Duesとは
謎のロボット軍団により街は占拠された! ロボット軍団の侵攻を防ぐために街は隔離され、50日後の最終決戦で勝利できなければ軍による核攻撃で住民もろとも街が吹き飛ばされてしまう! 我々もロボットを操り、ロボット軍団の勢力を退け、最終決戦で勝利して1,200万人の住民の命を救うのだ!
…的なSF風味溢れるストーリーらしいです。
まあ、ゲーム内容にストーリーが絡むことはあまりないのでそこまで気にしなくてもよいかと。
ゲームシステム的には、いわゆる「ローグライク」というジャンルに属します。
日本で言うと「トルネコ」とか「シレン」などが該当する、
- プレイするたびに構造が変化するダンジョン
- 拾える装備やアイテムもランダム
- 死んでしまうと所持品やお金を全て失って最初からスタート
といったようなゲームです。
Bionic Duesでは、上記に加えて以下のような独自の要素があります。
- Exo(と呼ばれる、ロボットもしくはパワードアーマー的なもの)のカスタマイズ要素
- 挑むミッションはある程度自由に選べる
- 最終目標はダンジョンの攻略ではなく、ロボット軍団との最終決戦に勝利すること
特徴的なのはExoのカスタマイズ要素で、ミッション中に取得した武器やパーツを装備してExoを強化していくのですが、このパーツの性能も完全にランダムとなっています。
つまり同じ名前のパーツでも、銘が付いていたりするとまったく異なった性能のパーツとなるのです。
(このへんはDiabloやTorchlightなどをプレイしたことのある諸兄にはお馴染みの要素でしょうか)
なので、ランダムで取得できるアイテムをジェネレーターの出力と相談しながらうんぬん悩みつつアセンブルしていく、という必要があります。
(このへんは某アーマードコアをプレイしたことのある諸兄にはお馴染みの要素でしょうか)
この「プレイするたびにランダムで手に入る限られたリソースを上手く活用して道を切り開いていく」というのが本作のキモなのでありますが、ここにハマってしまうと激しい中毒性を発揮します。かく言う私も気付いたらあっという間に朝だった、というCivilizationよろしくな体験を何度か経験してしまいました。
なお、以下を満たすとゲームオーバーとなってしまいます。
- HQ(軍の司令部)の耐久力が0になった場合
※ミッション攻略中に手持ちのExoが全て破壊されるなど、ミッションに失敗するとHQの耐久力が下がっていきます。下がった耐久値はSalvageミッションをクリアすることで回復可 - 最終決戦で敗北した場合
上述のようにこのゲームはそれなりに複雑なゲームシステムとなっていますが、残念ながらゲーム中ではあまりそれらについて説明されません。外部のサイトなりWikiなりを見てある程度システムを把握してからプレイするか、死にながら覚えていくかしかないのですが、マイナーなゲーム故か、残念ながら日本語できちんと攻略情報を紹介しているサイトはこの記事を書いている時点ではあまり見つからないため、必然的に後者の方法を選択することになるでしょう。
幸いにもゲーム開始時に難易度を選択することができるので、慣れないうちは低難易度の「Casual」もしくは「Easy」を選択することをオススメします。
特に難易度Casualは適当に脳筋プレイをしてても割とどうにかなるぐらいのバランスなので、「システムもよくわからんしあっという間に死ぬ!何このクソゲー!」とお怒りになる前にまずはCasualでプレイしてみてください。
ゲームの流れ
Exoとパイロットの選択
ゲームを開始すると、まずはExoとパイロットの選択画面に入ります。
ここでゲームを通して使用するメインキャラクターであるExoと、様々な効果を持つパイロットを選択します。
選択したExoとパイロットは途中で変更することができません。
また、Exoは特殊なミッションをクリアすると強化され、基本ステータスの上昇や武器の追加などが行われます。
Exoの種類
イカれたメンバーを紹介するぜ!
ASSAULT
厚い装甲に覆われた近接戦闘の要。shieldの合計値にボーナスが付与されます。
また、強化後は強力な範囲攻撃武器を使用できるようになります。
SIEGE
初期から強力な範囲攻撃武器を使用できます。弾数は限られますが、効果的に運用するとかなりの効果を発揮します。
頑丈そうな見た目に反してshieldはあまり固くないので、適当に前線に出すとあっという間に破壊されます。
SNIPER
長距離武器を装備し、敵の視覚外からの攻撃を得意とします。
Exo選択画面の説明では「センサー範囲も広い」的なことを書いてますが、初期状態ではSCIENCEの方がセンサー範囲は広いです。仕方ないね。
SCIENCE
ハッキングや各種支援を得意とする、サポート型のExoです。とりあえずこいつを入れておかないと宝箱が開けられません。
サポート型の宿命として、戦闘は不得意です。
BRAWLER
特殊な攻撃範囲を持つ武器をいくつか装備しています。扱いづらいが上手くハマれば強い、かも。
shieldもちょっと固めです。
NINJA
隠密行動を得意とし、ステルス状態で敵を攻撃してもステルスが維持されます。(通常は攻撃するとステルスが解除されます)
また、スプラッシュダメージが無効なので、燃料タンクを撃って周囲を攻撃したり後半登場する自爆する敵を排除しやすくなるのもポイント。
パイロットの種類
キャラデザはいかにも海の向こうのゲームだなといった感じです。
TUCK
全身に刻まれた傷の多さとは裏腹に爽やかな笑顔を見せるおっさん。
センサーが強化され、ミッション開始時にすべてのターミナルやアイテム、ミッション目標を視認できるようになります。
アイテムを回収するためにマップを埋めなくても済むようになるので、ストレスフリーなプレイを提供してくれます。
AXIS
黒くて顔がよく見えないねーちゃん。
シティマップ上で探知できるミッションの範囲が広がり、また2マス先のミッションも選択できるようになります。(通常は隣接するマスのミッションしか選択できない)
実入りの少ないミッションをスキップできるようになるので、これまたストレスフリー。
EMMA
顔の半分がヤバイことになってるねーちゃん。
ショップの品揃えが良くなり、パーツ売却時の金額が上昇します。
…が、ショップ自体あまり使うことがないのでわざわざこのパイロットを選ぶ必要性は薄いかも。
MEG
唇の色が不健康そうなねーちゃん。栄養足りてないのかな?
取得したパーツの性能が向上します。ゲームを通して有効な能力なので、慣れないうちはこのキャラがオススメです。
GENJI
若干世紀末感を漂わせている格好をしているにーちゃん。
初めから手持ちのExoがEpic化(強化状態)します。特定のミッションをクリアしないとEpic化しないので、最初からパワープレイがしたい人にオススメ。
ただ、裏を返せばミッションをクリアするとEpic化はできるので、最終的に意味のない能力にはなります。
REY
色々とツッコミどころのある格好をしたにーちゃん。
各ミッションで2回まで、破壊されたExoを復活させることができます。メインで運用しているExoが破壊されるとかなりジリ貧になるので、なかなか使える能力です。
ミッションの選択
パイロットを選択すると街に放り出されるので、挑戦するミッションを選択していきます。
基本的にHQおよびクリアしたミッションに隣接するミッションしか選択することができません。
ミッションにはクリア時に特定の種類のパーツ(武器強化パーツやシールド、ジェネレーターなど)が手に入るもの、敵のロボット軍団の戦力を削ぐもの、Exoの強化やHQの耐久力回復といった特殊な効果をもつものなど、様々な種類のものがあります。
また、1つのミッションに成功もしくは失敗すると日数が1日進み、50日経過すると最終決戦のミッションが出現します。
そのため、限られた数の中から自分が必要なミッションを選択していく必要があります。
なお、早く最終決戦に挑みたい!というせっかちなあなたのために、クリア時の経過日数が通常よりも多いミッションも存在します。
ミッション攻略
ミッションを選択すると、ミッション攻略画面に入ります。
ミッション攻略に入ると、みんな大好き「こちらが一歩進めば敵も一歩進む」システムのダンジョン探索が始まります。
手持ちのExoと武器を駆使し、並み居る敵を打ち倒しながら、ミッション目標を達成するとクリアとなり、ミッション選択画面に戻ります。
なお、道中にはパーツが取得できるチェストやランダムな効果を発揮するターミナルなどが存在し、これらを使用するためには大抵Hacking pointという限られたリソースが必要となります。そのため、どこでHacking pointを使用するか? という判断が重要となります。
また、ミッションに成功もしくは失敗すると、少しずつ敵が強化されていきます。(難易度により強化の幅は変動します)
なので、適当に進めているとどこかで詰む可能性が出てきます。
…という感じで、
ミッションを攻略
↓
取得したパーツを装備してExoを強化
↓
またミッションを攻略
という流れを繰り返し、来るべき最終決戦に備える、というのがゲームの流れとなります。
まとめ
SFとローグライクを上手く融合させ、リプレイ性の高いゲーム内容や限られたリソースで何を取捨選択するか? というローグライクの醍醐味が濃縮されているゲームです。グラフィックや演出は地味で、バランス調整も結構大味ですが、ハマる人はとことんハマる中毒性の高いゲームなので、この手のゲームが好きな方にはぜひ遊んで欲しい作品です。
(きじとら)
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